約幅5.5×奥行き5.5×高さ7cm 容量約100mll
生産地:日本製(信楽焼)
材質:陶器
「信楽らしさ」を多くの人に。 またそのきっかけに。
出発点は穴窯への畏敬。
そして、信楽・自然釉への憧れ… 原点・原泉にすこしでも触れたい。
作為と自然の調和。
この器が信楽初めの一歩となりますように。
この器は、自然の息吹が伝わってくるような力強い表情や、あるがまま の質感を大切に製作されています。
ガラス化した釉の深く柔らかな発色、白い石はぜを伴った土肌、貝の目跡、高台に削り出した巾(ときん)、意図的に傾かせ焼成してできた釉の流れ…。
高温焼成で溶け出した土の成分は灰と混ざり、釉化する事 でひび割れた荒々しい土肌を埋め、器はより堅固なものとなります。
人が主体というより、人と自然が互いに寄り添って育む。
「二つとして同じ物がない」
そんな器づくりを感じていただければ幸いです。
【画像①説明】
【貝の目跡】
焼成中に器が倒れないようにするため敷く貝ですが、
その貝が器に同化・一体化する景色は、なんとも言えない美しさがあります。
【釉の流れ】
意図的に横に倒し焼成する事で、
釉薬の流れ・溜まりを側面に作り上げています。
【画像②説明】
【ひび】
ひびは焼成中に陶土に含まれる石の作用で現れます。
そのひびには、陶土に含まれる成分が釉化し入り込むため、
器としてさらに堅固なものとなっております。
自然が自ら器を作り上げていくような。
このひびは、土ものならではの特性を活かした景色です。
【画像③説明】
【土・灰】
陶土は赤土を使用。
焼成により赤く発色した土と、
黄味がかった釉薬とのコントラストは、
小湯呑という小さな世界で何とも言えない陶器らしい充実感を纏っています。
釉薬は天然の灰を使用。
土と石と釉薬のバランスが唯一無二の信楽らしさを表出しております。
【画像④説明】
【兜巾】
大きな石粒を含む粗い陶土に
日々向き合っているからこそ出来る
高台の仕上げ。
【画像⑤説明】
【カタチ・仕上げ】
大きな石粒を含む目の粗い陶土と
切れの良い都会的なカタチの、
異質さが心地よい。
【画像⑥説明】
【焼成・釉の変化】
器に施されている釉薬は2つとも同じ。
焼成方法の違い(冷却還元・還元)で、
色合いに差をつけています。
釉の変化をお楽しみください。
【画像⑦説明】
【水もれについて】
へちもんの器は、磁器やガラスの器と異なり、目の粗い陶土を使用しております。
そのため、長時間にわたり液体を器に入れておくと、液体が染み出てくる場合がございます。
また、器が痛む原因にもなりますので、お避け下さい。
なお、陶器の性質上、高台跡部分に輪染みが出来る場合がございますので、
敷物をご使用いただければ幸いです。
※注意事項※
ご覧いただくモニターにより、実際の商品と色目が若干異なる場合がございます。
一つ一つが手作りのため、寸法・色柄等は、多少違いが出る場合があります。
食器洗浄機・電子レンジ・オーブン使用不可です。
使用用途:家庭用として、こだわりの業務用食器としてお使いいただけます。
ご覧いただくモニターにより、実際の商品と色目が若干異なる場合がございます。
一つ一つが手作りのため、寸法・色柄等は、多少違いが出る場合があります。
食器洗浄機・電子レンジ・オーブン使用不可です。
使用用途:家庭用として、こだわりの業務用食器としてお使いいただけます。
「へちもん」とは、[ふうがわりなモノ]の意味に使われた信楽の職人ことばがその名のもとです。
自然が生み出す様々なカタチや、私達ひとりひとりの個性と同じように、
いろいろな表情をもった器たち…。
工業製品と言うより、どちらかと言うと農作物にとても近い感覚かもしれません。
[不均質]の大切さを知っている熟達者が遊び心とまごころをいっぱい詰め込んでつくった器たちです。へちもんは、丸伊製陶株式会社の登録商標です。
「信楽焼」は、滋賀県甲賀市信楽町でつくられているやきもの。日本六古窯の一つと数えられ、1260年もの永い歴史があるといわれています。
1976年(昭和51年)に国から伝統的工芸品の指定を受けています。